2019年4月9日、政府が一万円札、5千円札、千円札の3紙幣のデザインを一新する方針を固めました。
これまで1万円札といえば、これまで福沢諭吉でしたが、今回の刷新で渋沢栄一(しぶさわえいいち)が選ばれています。
そこで疑問が浮かぶのが、渋沢栄一とはどんな人物なのかということではないでしょうか?
そこで、渋沢栄一は何をした人で、なぜ今回新札に選ばれたのか、渋沢栄一札はいつから発行されるのかについてまとめました。
渋沢栄一とは何した人?
渋沢栄一が一万円札に選ばれたことで、渋沢栄一がどんな人物なのか気になる方が多いようです。
新紙幣の渋沢栄一って人だけ何した人物なのかピンと来ない🙄
他の2人もぼんやりとしか知らんけど←
— アンダーリム (@under___rim) 2019年4月8日
渋沢栄一って誰!?
何した人なん?笑
ほかの2人は知ってるんやけど笑
— おそら。◢͟│⁴⁶ 🦔🦐 (@RiSa_kykzk) 2019年4月8日
渋沢栄一が何をした人か知らない
— マンボー (@kozakibunji) 2019年4月9日
渋沢栄一は、「日本資本主義の父」とも呼ばれる人物で、実業家として知られています。
出身は武蔵国榛沢郡血洗島村(現埼玉県深谷市血洗島)で、1840年3月16日に出生しています。
渋沢栄一の家は、藍玉(染料を固めた物)と養蚕の経営と、米や麦、野菜の生産する豪農でした。
幼い頃から商売に触れる環境で育った渋沢栄一は、父とともに原料の買い入れや販売を行っていました。
14歳の時には単身で藍葉の仕入れを行っていたようで、この時の経験がヨーロッパ時代の経済システムを吸収する基盤となったようですね!
このヨーロッパ時代とは、渋沢栄一が主君の徳川慶喜が将軍となったことをきっかけに幕臣に起用され、パリで行われる万博博覧会に視察を行った時のことを指します。
若い頃の渋沢栄一
この時、渋沢栄一はヨーロッパの先進的な産業や軍事に感銘を受け、この経験が後の現実的な合理主義思想に繋がったと言われています。
パリ万博とヨーロッパ各国訪問を終えて帰国した渋沢栄一は、大政奉還をきっかけに実業家へ転身します。
実業家になった後、渋沢栄一は数々の企業や教育機関の設立や経営に携わっています。
- 第一国立銀行(現・みずほ銀行)
- 東京証券取引所
- 東京瓦斯株式会社(現・東京ガス)
- 東京海上保険
- 抄紙会社(現・王子製紙)
- 大阪紡績(現・東洋紡績)
- 一橋大学
- 東京経済大学
日本最初の「株式会社」と言われている商法会所を作ったもの渋沢栄一です。
これらの功績から、渋沢栄一は「日本資本主義の父」と呼ばれています。
渋沢栄一はなぜ1万円札に選ばれた?
そんな渋沢栄一が、なぜ今回一万円札に選ばれたのでしょうか?
それは、渋沢栄一が官僚であり実業家であり、また近代経済黎明期に多大な影響を与えたためです。
「現代経営学」「マネジメント」 の発明者と言われているピーター・ドラッカー氏もその著書の中で渋沢栄一を絶賛しています。
渋沢栄一は、生涯で500もの会社を設立、600もの社会事業に尽力しています。
ちなみに、”bank”を「銀行」と訳したのも渋沢栄一と言われており、これまでお札に採用されていなかったことを疑問視する声が上がるほど、今回選ばれたのは妥当ということですね。
渋沢栄一の新札(1万円札)発行はいつから?
渋沢栄一の新札(一万円札)発行はいつからなのでしょうか?
実はお札は20年ごとにデザインを刷新しているんですよね。
これは偽造防止のためと言われています。
前回刷新されたのは2004年で、政府は2024年を目処に新札を発行するとしています。
ちなみに、五千円札は津田塾大創始者の津田梅子、千円札は「近代日本医学の父」とも言われる北里柴三郎が起用される予定だということです。
500円玉のデザインも刷新されるということで、新しいお札やコインがどんなデザインになるのか、今から楽しみですね!
まとめ
一万円札、5千円札、千円札が20年ぶりに刷新されます。
一万円札は「日本資本主義の父」と言われる実業家の渋沢栄一が起用されています。
「渋沢栄一は何した人?」と疑問に思われる方も多いようですが、渋沢栄一は官僚であり実業家で、生涯に500もの会社を設立するなど、近代日本に多大な影響を及ぼした人物です。
これが今回、新札に選ばれた理由ということですね!
渋沢栄一の新札(一万円札)は2024年を目処に発行される見込みということです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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