愛知県や岐阜県などの5府県の養豚場で、豚コレラの発生が確認されています。
豚コレラに感染した豚を殺処分するというニュースが流れていますが、ふと豚コレラとは何なのか、またその原因が気になりました。
そして、豚コレラに感染した豚を人間が食べると人にも感染するのでしょうか?
なぜ殺処分をするのかの理由や、大阪府の発生状況についてもまとめていきたいと思います。
目次
豚コレラとは?
農林水産省のホームページによると、豚コレラは以下のように説明されています。
- 豚コレラウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴。
- 感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大する。
- 治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されている。
- 世界各国に分布しているが、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成している。
(引用:http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/)
平成30年9月9日に岐阜県の養豚場で平成4年以来26年ぶりとなる豚コレラが確認されて以降、2019年2月5日には、愛知県、岐阜県、滋賀県、長野県、大阪府の5府県で発生が確認されています。
豚コレラの原因は何?
そもそも、豚コレラの原因は何なのでしょうか?
26年ぶりに発見されたとなれば、海外から感染した豚を輸入したのでしょうか?
こちらについて、家畜伝染病に詳しい農研機構・動物衛生研究部門の山川睦海外病研究調整監は以下のように答えています。
病気が発生している国からの家畜や畜産物自体は輸入されませんし、動物検疫所でも検査されるので、そこから漏れた形で持ち込まれたと考えられます。例えば、外国人観光客や、日本から海外に出て帰国した人が、ハムやソーセージなど、生きたウイルスが残った加工食品を持ち込んだことなどが感染原因となった可能性があります
(引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011806311000.html)
はっきりした原因について特定できていないものの、海外からウイルスが持ち込まれた可能性が高いということです。
豚コレラの大阪の発生状況は?
感染が拡大しつつある豚コレラですが、大阪での発生状況はどのようになっているのでしょうか?
大阪府で豚コレラが発生した経緯は以下の通りです。
2月6日、愛知県豊田市の豚農場において、豚コレラの疑い事例が確認されました。
疑い事例が確認された農場から府内農場1戸に豚が導入されていたため、導入豚の検査を実施したところ、遺伝子検査で陽性が確認されました。(引用:http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=33760)
豚コレラの発見が確認された大阪府の農場では、1月中旬に豊田市農場から約80頭の豚を導入していました。
何頭の豚が感染したのかについて発表はありませんが、この農場は約700頭を飼育しているため、最大700頭の豚が感染する可能性があるようです。
豊田市から出荷されたのは、大阪府では1農場だけで、他の農場では感染が確認されていないということです。
大阪府以外の養豚場では既に殺処分に着手しており、大阪でも近く実施される予定ということです。
豚コレラに感染した豚を人間が食べると感染する?
豚コレラに感染した豚を人間が食べると感染するのか、気になるところです。
豚やいのしし間では強い感染力があり、感染すると高い致死率があるということで、とても怖いですよね。
農林水産省のホームページによると、人間に感染することはないようです。
また、家畜伝染病に詳しい農研機構・動物衛生研究部門の山川睦海外病研究調整監も、人間が食べても感染ないと発表しています。
「『コレラ』という名前がついているので、心配する人もいると思いますが、仮に感染した豚の肉や、ソーセージなどの加工品を食べても健康に影響はありません」
(引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011806311000.html)
豚コレラに感染した豚を殺処分するのはなぜ?
では、なぜ豚コレラに感染した豚を殺処分するのでしょうか?
「殺処分」と聞くと、とてもかわいそうだと感じてしまうものです。
それに、人間に感染しないのであれば、殺処分せずに治す方法はないのでしょうか?
調べてみたところ、なぜ殺処分するのか、理由は2つありました。
殺処分する理由①家畜伝染病に指定されているため
日本では「豚コレラ」は、家畜伝染病予防法において家畜伝染病に指定されています。
そこで、豚コレラに感染した豚は殺処分すると決まっているのです。
なぜそのように決まっているのか、それは理由の2つ目でもある「他の豚への感染力が強いため」です。
殺処分する理由②感染力が強いため
豚コレラは、非常に感染力が強いのが特徴です。
豚コレラに感染した豚やいのししの唾液や鼻水、ふんに、健康な豚が触れることで感染します。
そして一度感染すると治療法はない上に、致死率が高いのです。
このまま感染が拡大すれば、健康な豚までどんどん豚コレラに感染し、死んでいってしまいます。
そうすると出荷される豚が減り、畜産業に大きな打撃を与えることになります。
そのため、殺処分をし、国として蔓延を阻止する方針を固めているようです。
まとめ
豚コレラの感染が拡大しています。
2019年2月時点で、5府県での感染が確認されており、現在も感染する豚が増えているとのこと。
大阪府でも1つの養豚場での発生が確認されており、近く殺処分が実施される見通しとなっています。
豚コレラに感染した豚を食べても人間には感染しないということですが、このまま豚コレラの感染が拡大すると、他の養豚場への影響が懸念されます。
被害がこれ以上拡大しないことを祈るばかりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感染した豚さんが殺されてゆくのわ可哀そう。でも、感染したら倒れて死んでしまうのです。もうかわいそうです。多量に死なないで飼育できるように、飼育のしかたお、教えて伝えてください。早急に首相のあべさん、、公明党議員さんにお願いしたい。研究開発に莫大な人数を、お願いしたい。