「第160回芥川賞」の選考会が2019年1月16日に築地・新喜楽で行われ、町屋良平さんの『1R(いちらうんど)1分34秒』、上田岳弘さんの『ニムロッド』が選ばれました。
そこで今回は、『1R1分34秒』に注目し、あらすじや口コミ・感想をまとめてみました。
また、一部ネタバレを含む箇所がありますので、これから読まれる方は「ネタバレ」の部分は飛ばして読んでいただければと思います。
芥川賞『1R1分34秒』のあらすじは?ネタバレあり
1R1分34秒・あらすじ
なんでおまえはボクシングやってんの? 青春小説の新鋭が放つ渾身の一撃。デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。
(引用:https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784103522713)
1R1分34秒・ネタバレ
21歳のプロボクサーの葛藤を描いたこちらの作品。
主人公は新米ボクサーにも関わらず、闘争心があまりなく、試合のたびに引退を考える青年。
そんな彼ですが、同じジムの先輩・ウメキチが指導についてから、少しずつ変わり始めます。
ウメキチは主人公とは正反対の性格で、主人公に親身に指示をしていきます。
そんな先輩に不信感を抱く主人公ですが、ウメキチは構わず距離を縮めようとします。
主人公が苦悩する姿を描きながらも、人との出会いによって徐々に成長していく、いわば青春物語といえます。
芥川賞『1R1分34秒』の口コミ・感想
実際に『1R1分34秒』を読んだ方の口コミや感想をご紹介いたします。
新潮2018年11月号の町屋良平『1R1分34秒』、面白くて毎日ちびちび味わいながら読んだ。
次の対戦相手を調べ上げまくったあげく思い入れが昂じて、夢の中で必ず対戦相手と親友になっちゃう4回戦ボクサー一人称小説。濡れた部分とカラカラに乾いた部分、どちらもボクシングの生理そのもの。— おとなしがわ (@_otng_) 2018年12月10日
新潮 2018年 11 月号 を Amazon でチェック! https://t.co/9HK46wFlt2 芥川賞候補の「1R1分34秒」読了~。試合に挑むボクサーの心情がリアリティ溢れてて引き込まれました。取材だけでこんなに臨場感あふれる文章かけるんだから作家ってすごい。 pic.twitter.com/JQDdpiBoB0
— 染谷昌利 / 複業のトリセツ (@masatoshisomeya) 2019年1月13日
本日平成最後の
#芥川賞 決定未読有ですが
町屋良平『1R1分34秒』
が非常に面白かった
成長譚だが
生きる葛藤への
自我意識の表現が
本当に秀逸古市憲寿
『平成くん、さようなら』
コメンテーターの仕事を
してる彼らしく
現代を
切り取った秀作だけど
尻すぼみ感な印象で
受賞はないかなぁ…— きさんざ (@zaki_0301) 2019年1月16日
まだまだ読んでいる方は少ない印象ですが、芥川賞受賞作品ということで、これから読まれる方も増えるでしょうね!
まとめ
第160回芥川賞に町屋良平さんの『1R(いちらうんど)1分34秒』が選ばれました。
上田岳弘さんの『ニムロッド』との同時受賞ということで、非常に注目されています。
等身大の21歳・ボクサーの青年の物語ということで、誰にでも読みやすく楽しめる作品なのではないでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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