スタジオジブリの中でも、不動の人気作品である『千と千尋の神隠し』。
物語を通して千尋が成長していく姿には勇気をもらうものがありますが、少し疑問が残るという意見も耳にします。
その中の一つが、映画の最後のシーンです。
千尋が現実世界に戻る場面で、ハクから「振り向かないで」と念を押されます。
ここで千尋が振り返ったらどうなるのでしょうか?
目次
千と千尋の神隠し、最後のシーンについて
『千と千尋の神隠し』の最後に、千尋が現実世界に戻る際、ハクに振り向いてはいけないと忠告されるシーンがあります。
実際の2人のやりとりです。
ハク: 私はこの先には行けない。千尋は元来た道をたどればいいんだ。でも決して振り向いちゃいけないよ、トンネルを出るまではね。
千尋: ハクは?ハクはどうするの?
ハク: 私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ。
千尋: またどこかで会える?
ハク: うん、きっと。
千尋: きっとよ。
ハク: きっと。
さぁ行きな。振り向かないで。
千尋が振り返ったらどうなる?【千と千尋の神隠し】
千尋に繰り返し振り向かないことを念押ししたハクですが、この時千尋が振り返ったらどうなっていたのでしょうか?
こちらは諸説あるものの、「元の世界に戻れなくなる」という見方が大半です。
その理由は、以下の2つです。
千尋が振り返ったら元の世界に戻れなくなる理由①未練が残るから
異なる世界を行き来する際、振り返ってはいけないというのは、よく言われる話ですよね。
日本でも、
- 墓参りの帰り道に振り返ってはいけない
- 送り火の後、振り返ってはいけない
など、文化的な慣習として受け継がれているものもあります。
「墓参り」「送り火」の場合、魂が”この世”と”あの世”を行き来すると言われていますが、古い神話などでも、異世界を渡る際に振り返ってはいけないと言われています。
この理由は、未練が残り、元の世界に帰れなくなるからです。
振り向く行為=ためらいを意味するため、心が引き戻されてしまうというわけです。
千尋が振り返ったら元の世界に戻れなくなる理由②ダルマにされてしまうから
『千と千尋の神隠し』においては、こちらの理由の方が有力視されています。
それは、振り返れば石のダルマにされてしまうというものです。
トンネルの近くの大きなダルマの石像ですね。
子供時代に『だるまさんが転んだ』で遊んだという方もいるかもしれませんが、これも”振り返る”、”ダルマの石にされてしまう”という要素を含んだ遊びです。
今回のダルマの石像にされてしまうというのは、この遊びからとったのかもしれませんね。
最後のシーンで千尋が振り返らずに済んだ理由【千と千尋の神隠し】
ハクに振り返らないように言われた千尋ですが、一度振り返りそうになる場面が描かれます。
しかし、銭婆からもらった髪留めが光ったお蔭で、振り返らずに済んだと言われています。
そして、これは湯婆婆に八つ裂きにされたハクの最後の涙だという都市伝説もあります。
実際にハクが八つ裂きにされたシーンは描かれていないものの、ハクは運命を受け入れたという見方をされているんですよね。
つまり、千尋が現実世界に戻る際のやりとりが、2人の永遠の別れを意味しているのです。
ハクに「振り向かないで」と念押しされ、ハクの涙が千尋を振り向かないよう制止したのだとしたら、感動的すぎますよね。
まとめ
『千と千尋の神隠し』最後のシーンで、千尋が振り返ったらどうなるかについてご紹介しました。
大半の見方として、
- 未練が残ること
- ダルマに変えられてしまうこと
から、現実世界に帰れなくなると言われています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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