2018年9月22日に放送された『池上彰のニュースそうだったのか!!』で、新聞の違いについて取り上げられていました。
新聞社って、たくさんあってどこがいいのか正直よくわかりませんよね。
そこで、テレビ番組の内容をまとめながら、新聞ごとの違いや特徴を解説していきます。
また、池上彰さんおすすめの新聞の読み方についてもご紹介いたします!
『池上彰のニュースそうだったのか!!』番組の概要
新聞ごとの違い
池上彰さんによると、新聞の違いを何も知らないで読んでいると、知らない間に考えが偏ってしまう可能性があるとのこと。
そこで、池上彰さんはなんと毎日13紙に目を通しているそうです!
その13紙とはこちら!
毎日13紙読むなんて、「さすが池上彰さん!」と思いますよね。
中でも気になったのが「小学生新聞」を読んでいるところ。
なんでも、小学生向けの番組の仕事をしたり、自身で連載を持っているため購読しているそうです。
池上彰さんのわかりやすい説明の裏には、こういった努力があるためかもしれません。
池上彰さんによると、新聞はざっくり言って「安倍政権に肯定的」か「安倍政権に否定的」の2つに分かれるとのこと。
主要な5紙(朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞)を、2つに分けると以下の通りになります。
産経新聞が一番政権に肯定的、次いで読売新聞になります。
日本経済新聞も肯定的ではありますが、金融や経済面で厳しい意見を述べることもあるため、中立寄りの肯定派ということのようですね!
政権に否定的なのは、毎日新聞、次いで朝日新聞です。
池上彰さんの感覚では、朝日新聞も以前はかなり否定的な報道だったようですが、最近はその傾向も少し薄まってきているように感じるとのこと。
例として、2018年9月21日の自民党総裁選の紙面を取り上げて説明されていました。
安倍政権に否定的な朝日・毎日新聞は、石破氏が『善戦』という形で書かれているのに対し、読売・産経新聞は見出しでは一切石破氏には触れられていません。
こう見ると、新聞って面白いですね!
また、2015年9月に安全保障関連法が成立した際、「集団的自衛権を認めるのは憲法違反じゃないか」という議論が起きましたよね。
その際も、政権に肯定的な読売・産経新聞は『安保法成立』という見出しとともに、『集団的自衛権行使可能に』や『歴史的転換』という非常に肯定的な受け取り方となっています。
それに対し、政権に批判的な朝日新聞では、反対デモの写真を多く取り上げていたり、毎日新聞でも『意見批判押し切り』という否定的な見出しとなっています。
もう一つ例に出していたのが、川内原発再稼働時のニュース。
読売・産経新聞は客観的事実として『原発再稼働』と報じています。
それに対して、政権に否定的な朝日新聞では『リスク抱え原発回帰』、毎日新聞では『再稼働見切り発車』と、どちらも否定的な報じ方ですよね。
このように、新聞の違いを知ると、偏りのない事実がわかるようになるとのことで、色々な新聞を読み比べることがおすすめということです。
池上彰さんによると、1990年頃までは、新聞社の報道がこれほど偏っていなかったそうです。
近年新聞の発行部数が減少しており、新聞社は「今の読者を守る」という保守的な姿勢に変化しているため、新聞社ごとの主義主張を明確にすることで、読者を離さないよう努力されているようです。
そこで気になるのが、「新聞の報道って、そんなに偏ってていいの?」ということ。
池上彰さんによると、「新聞は、言論の自由があるから、偏りもOK」とのこと!
特にそれを規制する法律も無いようです。
反対に、全ての新聞が同じ報じ方をする方が、不自然とのこと。
なぜなら、多様な言論があってこそ民主主義が守られているためです。
独裁国家の場合、新聞が全て同じトーンになるため、「それはそれで怖いですよね?」ということでした!
テレビと新聞の違いとは?
番組では、テレビと新聞の違いについても解説されていました。
- テレビ…放送法がある=政治的に公平であることが重要
- 新聞…法律の定めがない=民間の会社が運営しているため、偏りOK
テレビは、公共の電波を使っていること、また放送は不特定多数の多くの人に届けられる点から、その影響力も大きいため、偏った放送をして偏った影響を与えることを法律で禁止しているんですね。
対して新聞は、運営媒体が民間の会社であることから、決まった法律もなく、自由に報道して良いとのことでした。
池上彰流 新聞の読み方
新聞を毎日13紙読む池上彰さんですが、読み方にはコツがあるようです!
- まずは一面の見出しのみを見る(大きなニュースは必ず一面に載るため)
- その後、二面、三面と順番に、見出しを追っていく
- 気になるコラムは読む
池上彰さんによると、見出しだけでだいたいのニュースの内容は掴めるため、新聞は全部を見る必要がないとのこと。
池上彰さんは、この方法で毎日13紙を20分ほどで読まれているそうです!
そして、ゆっくり時間がとれる夜に、朝気になったニュースをじっくり読むとのこと。
その時間はだいたい1時間。
そして、重要だと思った記事はページごと破いて保管しているそうです。
また、池上彰さんは全国紙だけでなく地方の新聞も購読されています。(下の画像の赤線の部分)
その理由について池上さんは、全国紙にはない、共同通信(通信社)の記事が読めるからだと説明されていました。
池上彰さんの豊富な知識の裏には、しっかり確立された新聞の読み方があるということですね!
まとめ
今回は、『池上彰のニュースそうだったのか!!』で取り上げられていた新聞の違いや特徴についてまとめてみました。
こうして比較してみると、新聞によって、報道する立場が違うことがおわかりいただけたことと思います。
そのため、色々な新聞を読み比べることがおすすめだと池上彰さんはお話されていました。
しかし中には「読み比べなんて大変!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、中立寄りの新聞を購読したり、安倍政権に肯定的な新聞1紙、否定的な1紙それぞれを購読するというのも個人的にはおすすめです。
また、池上彰さん流の新聞の読み方をまとめると以下の通りです。
- まずは一面の見出しのみを見る(大きなニュースは必ず一面に載るため)
- その後、二面、三面と順番に、見出しを追っていく
- 気になるコラムは読む
- 重要だと思った記事はページごと破いて保管
- 朝は見出しをメインに、夜は時間をとって内容をじっくり読む
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
大変勉強になりました。
わたしは「団塊世代の我楽多(がらくた)帳」(https:skawa68.com)というブログの
2018/10/18付けで「新聞に不偏不党はありえない」の記事投稿
しています。つたない記事ですが、もし、ご参考にしていただければ幸いです。