樹木希林さん死去。生き方・考え方がかっこいいと称賛の嵐!名言や言葉をご紹介

樹木希林




女優の樹木希林(きき きりん)さんが、15日亡くなられたことがわかりました。

個性派女優として、長きに渡りご活躍されました。

全身がんと診断されてから5年間、闘病を続けながら女優の仕事を継続されるという、非常に強い女性でした。

75歳という若さでのご逝去に、ただただ残念でなりません。

そんな樹木希林さんの生き方・言葉について、称賛の声が上がっています。

そこで今回は、樹木希林さんの生き方や名言を振り返りたいと思います。

樹木希林さんプロフィール

樹木希林

樹木希林(きき きりん)
生年月日:1943年1月15日
出身地:東京都
職業:女優

 

神保町でカフェ「東宝」を経営されていたお母様のもとに生まれた樹木希林さん。

18歳の時に文学座付属演劇研究会に入り、「悠木千帆」として女優活動をスタートさせます。

1964年にテレビドラマ『七人の孫』に出演したことをきっかけに、一躍脚光を浴びられます。

その後も数々の作品に出演され、その個性的な演技が話題となりました。

平成23年「悪人」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞されると、その2年後の平成25年「わが母の記」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞されています。

夫はロック歌手の内田裕也さん。

娘はエッセイストの内田也哉子さんです。

樹木さんは2004年に乳がんと診断され、2008年には腸、副腎、脊髄にも転移。

2013年には全身がんと診断されるも、闘病しながら生涯現役を貫かれました。

樹木希林さんの生き方がかっこいい

そんな樹木希林さんですが、その優しさと、筋が通った考え方に、ただただ「かっこいい」という言葉しかありません。

樹木希林さんは、2016年1月に企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」に起用されています。

樹木希林

樹木さんの表情に思わず目を奪われますよね。

この広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」の言葉の下には、以下のような文章が掲載されています。

「人は必ず死ぬというのに。
 長生きを叶える技術ばかりが進歩して
 なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
 死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
 ひとつひとつの欲を手放して、
 身じまいをしていきたいと思うのです。
 人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
 それが、私の最後の欲なのです」

 

このメッセージに対して樹木さんは、その当時以下のようなコメントをされています。

死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました。

2016年というと、樹木さんが全身がんと宣告されて2年が経った頃です。

樹木さんは、もしかしたらその時から自分の生き方・死生観について考えておられたのかもしれません。

樹木さんの考え方にただただ頭が下がる思いです。

 

樹木さんの訃報を受け、ネットでは悲しみの声と同時に、樹木さんの生き方を称賛する声が上がっています。

樹木希林さんの名言

樹木希林

樹木希林さんといえば、その名言も有名です。

樹木さんの言葉を読んでいると、がんとの向き合い方だけでなく、人生の正しいあり方について示してくれているような、そんな気がしてなりません。

 

あのね、年をとるっていうのは本当におもしろいもの。
年をとるっていうのは絶対におもしろい現象がいっぱいあるのよ。
だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、ひとつずつをおもしろがってほしいのよ。

 

やったことがほんのわずかだもの。
やり残したことばっかりでしょう、きっと。
一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない。

 

自分にとって具体的に不本意なことをしてくる存在を師として先生として受けとめる。受けとめ方を変えることで、すばらしいものに見えてくるんじゃないでしょうか

 

今日、用事があること(きょうよう)を『今日用』と言っているんだけど、神さまがお与えくださった『今日用』に向き合うことが毎日の幸せなのよね。『今日用』をこなす事が、人生を使い切ったという安堵につながるんじゃない

 

(仕事や人生を楽しむ秘訣について)他人(ひと)と比較しない。世間と比較しないこと。比較すると這い上がれないので。挫折するので

 

人がうれしかったりした時に、泣くことが多いわね。 悔しい、悲しい、で泣いたことはないわね。 「なんてすてきなことを言うんだ」っていう時に泣けてくるね。

 

どれだけ人間が生まれて、合わない環境であっても、そこで出会うものがすべて必然なんだと思って、受け取り方を変えていく。そうすると成熟していくような気がするのよね。それで死に向かっていくのだろうと思う。でも人間ってだらしないから、あんまりいい奥さん、あんまりいい旦那さん、いい子供で楽だと、成熟する暇がないっていうか

 

「病名は?」って医者に聞いたのよ。 「いろんながんがあるけど、私の今の病名は何ですか」って聞いたら「全身ががんですよ」って言うのよ。 「え、あ、私、全身ががんなんですね」って。 そういうことなの。 別に衝撃的でもなんでもないわけ。 どこに出てもおかしくないがんなわけです。

 

がんをやっつけようとすると、へばるとわたしは思ってるから、『薬出しますか?』って言われても、いらないって言う。
薬飲んで寝ついてたら、もっともっと、がんが増えると思うのよね。
闘うっていう感覚がないんだね。
生活の質を下げないで、自然にいるような道を見つけようという生き方なの。

 

がんはありがたい病気。
周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?
そういう意味で、がんは面白いのよ。

 

この年になると、がんだけじゃなくていろんな病気にかかりますし、不自由になります。 ~中略~ でもね、それでいいの。 こうやって人間は自分の不自由さに仕えて成熟していくんです。 若くても不自由なことはたくさんあると思います。 それは自分のことだけではなく、他人だったり、ときにはわが子だったりもします。 でも、その不自由さを何とかしようとするんじゃなくて、不自由なまま、おもしろがっていく。 それが大事なんじゃないかと思うんです。

 

病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ。

 

もし生まれ変わったら、内田とはもう逢いたくない。もし次逢ったら、また好きになってしまってまた大変な人生を送ってしまうから

 

内田裕也の全てが、好きです。
全てが。

 

温かく、人間味があって、力強い言葉の数々だと感じます。

樹木希林さんが、ご自身のがんをありのまま受け入れていたこと、ご自身の病気を悲観するのではなく、ただただひたむきに向き合ってこられたことがよくわかります。

自分が同じ立場になった時に、こういう風にはなかなか思えないと思うのです。

樹木希林さんは、女優としてだけではなく、人としても本当にご立派でした。

 

【追記】

10月25日放送の『直撃!シンソウ坂上』で特集されていた、樹木希林さんの言葉が非常に心に残りましたので、ご紹介いたします。

番組では、樹木さんが亡くなる2ヶ月前のインタビューが放送されました。

その際、樹木さんは次のようにお話しされていました。

やはり、“時が来たら誇りを持って脇にどけ”。どこかの児童文学者が書いた言葉なんだけど、年齢というものはそういうものじゃないかと。次の世代に譲っていく、これは絶対に必要なことだと思います。

私は元気じゃないからそういう気持ちになりましたけど、元気で80歳、90歳まで俺は現役で頑張る、その気持ちは大事ですけど、譲らないというのは私は好きじゃないので、自分に言い聞かせているわけ。“もう時が来たら誇りを持って脇にどけ”いい言葉だなと思って、いつもそれは頭にある。

(引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00010016-fnnprimev-ent&p=3)

 

時が来たら

誇りを持って

脇にどけ

 

インタビューで、樹木さんはそう何度もつぶやいておられました。

樹木希林名言

その時の樹木さんの言葉や表情が、なんだかとても心に残ったのです。

樹木さんがおっしゃったからなのか、言葉自体に力があるのか、またはその両方なのかもしれませんが、私にとってとても重みのある言葉に感じられました。

『誇りを持って脇にどく』というのは、今まで自分がやってきたことに絶対の自信がないと言えない言葉だと思うのです。

そんな樹木さんを尊敬するとともに、数十年後、自分がそう言える生き方を現在できているか、そんな問いかけのように感じられました。

これを読んでいるあなたは、そんな生き方が『今』できていますか?

樹木希林名言

まとめ

樹木希林さんの訃報を受け、ただただ残念でなりません。

しかし樹木さんの生き方・考え方を振り返ってみると、本当に「かっこいい」女優人生だったのではないでしょうか?

樹木さんと関わりのある芸能人からも、悲しみの声と同時に、樹木さんへの称賛の声が相次いで上がっています。

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

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